ケータイ置き去り世代

| コメント(0) | トラックバック(0)

そもそも、携帯電話はビジネス用として利用されていました。


私が初めて携帯電話を持ったのは1989年でした。
当時は、まだまだ携帯電話を持っている人は少なかったです。


1997年位に無料で携帯電話が販売されるようになり
高校生の所有するケースも見られるようになりました。

その後、携帯電話の普及は加速をしました。


普及率が50%辺りからは
販売店が努力をしなくても、携帯電話を持つ人が
携帯電話を持つように周りの人に勧めることで加速したのでしょう。


相手が携帯電話を持っていないと
自分が不便であることから、周りが勧める現象が起きました。

 

当時PTAの役員の最初の会合では、
携帯電話をなるべく持って欲しいとお願いされた方もあるそうです。


1999年には「iモード」がスタートして
「携帯電話」から「ケータイ世界」の幕開けとなったのです。


写メールの誕生によって、ケータイは連絡ツールから
コミュニケーションツールと変化を遂げていきました。

 


インターネット元年と呼ばれる1996年は
YAHOOJAPANが設立された年であります。


僅か3年で検索エンジンは
パソコンからケータイへと発展をして社会に浸透して行きました。

 


最初にネットいじめの調査が行われた年が
2006年4883件とされています。


2009年2月に安心ネットづくり促進協議会が正式に発足しました。


2009年4月1日「青少年インターネット環境整備法」が施行され
「情報モラル教育」が本格的に稼働されたと言えるでしょう。

 

2008年3月までに高校を卒業した子どもたちは
情報モラル教育を学校では受ける機会が少なかったと言えます。


この世代の子どもたちの中には、
心を痛めながら、苦い経験を繰り返し、大人になったのでしょう。

 

2000年はじめころの学生は
プライベートからインターネットの世界に入りました。

それより以前の世代は、ビジネスからインターネットを利用するよになりました。

 

ここには大きな違いがあります。


ビジネスからネット利用をした世代は
情報配信も、ビジネスライクでしょうが


プライベートからネット利用した世代は
友達とのコミュニケーションなのです。

 

情報配信先が、友達である気軽さが
社会人になってからも、その感覚が抜けないまま
ビジネス社会でも、同じように発信してしまうケースがあるようです。


管理職からしたら信じられない
社内情報である守秘義務のある内容をツイッターやブログで
配信してしまう行動は、ネット利用のスタートに原因があると考えられます。


情報モラル教育を受けることの出来なかった世代を
「ケータイ置き去り世代」と私たちは呼んでいます。

 


ケータイ置き去り世代には
今からでも情報モラル教育を行っていかなければなりません。


その役目は企業が担わなければならないと思われます。
それは、企業としての危機管理でもあるからです。

 

今や、全ての企業を情報配信企業と呼んでも良い時代です。

 

ビジネスとして情報配信を行う上で最低限の知識を
ケータイ置き去り世代以上の世代を含め、社員教育として
カリキュラムに取り入れていく必要があるでしょう。


 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.jkk-org.or.jp/MTOS/mt-tb.cgi/288

コメントする

情報教育研究所へ戻る

このブログ記事について

このページは、情報教育研究所スタッフが2011年6月 8日 13:47に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「被災地にて」です。

次のブログ記事は「親子コミュニケーションから情報モラルを伝える その1」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

カテゴリ

ウェブページ

  • images
Powered by Movable Type 5.04