2011年4月アーカイブ

被災地にて

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石巻のある企業さんの復興のお手伝いに行って参りました。

震災によって、資産価値のなくなったものを
必要とされる地域へ流通させることで、復興の資金になればと協力させていただきました。




被災地に入るだけでも大変でした。


事前に山形空港で、レンタカーの手配をしたのですが

既に「ガソリンはありませんがよろしいですか?」


と聞かれてました。



仕方がないので、山形の知り合いにお願いをして
ガソリンを確保していただくお願いをしました。



山形のスーパーで買い物をしようと店に入ったら・・・・・

商品が少ないことに驚きました。


宮崎県内に入ると品不足は、更に深刻で
コンビニによっては、商品がない!状況です。

石巻コンビニ

  ※このコンビニは商品が多い方でした








ガソリンスタンドは給油待ちの列が3km以上並んでいました。

石巻市内ガソリン不足








企業さんに着いて、
先ずは、支援物資をお渡しして・・・・・

状況を色々と聞かせていただき
街まで、社長さんが案内してくださいました。



ニュースから伝わってくるものとは違い
現地入りしなければ、分からない悲惨な状況を目にして・・・・


ただ、ただ愕然とするばかりです。

石巻市内被災状況

  ※奥に見えるピンクの看板はコンビニです


石巻地盤沈下

  ※石巻の港です。輪留めと水位に注目して下さい。満潮になると浸水するとのこと。
    明らかに地盤沈下していると考えられます。










目に見えない被曝の問題よりも
目の前のこの状況をどうするのか!


明日のことより、今をどうすのか?


現地で、お話を聞かせていただくと涙が出てしまいます。


聞くに堪えれない話ばかりです。



火災にあった小学校を目にした時
自然と涙が溢れてきました。


小学校の周りは、住宅街だったそうですが
辺りは、焼けて何もない状態です。


石巻市内小学校火災跡

   ※奥の焦げた白い建物が小学校で周りは住宅街だったそうです。







毎日、平穏な生活ができることが
どれだけ幸せなことなのか感謝しなければなりません。



お昼は
私は自分で用意していった菓子パンです。


企業さんの従業員さんも社長さんも
カップラーメン1つです。


これが、被災地の現状です。



帰路に入ったコンビニの店員さんに

「今、一番困っていることは何ですか」とお尋ねしたら


ガソリンだと言われました。

「食事で、困っていることは?」と尋ねると


少し、贅沢なモノが食べたいですね。と言われ


「具体的に?」と聞くと


チョコレートとか、甘いモノが食べたいですよ。



今の、日本でチョコレートが贅沢品に入るのでしょうか。
そんな感覚になるほど、生きることが大変な日々であるようです。




毎日、食事ができることが、どれだけ幸せなのか。



震災の大きさもあるでしょうが
流通の弱さもあるかと思います。




スーパーの品不足を見れば、
子どもでも、不安を感じずにはいられないでしょう。




今回の震災の規模は、誰もが想定外であったと思います。
自然の恵みで生かされている私たちでありますが

時として、自然によって
すべてを失ってしまうこともあります。



被災地に入り、私は生きる力を学ぶと同時に
生きる力を考えさせられました。



生きる力は、地域の力でもあり
リーダーシップによって左右されることが現実です。

1人の力では、何もできない。

どんなに辛い時でも、心が豊かである大切さを痛感しました。




いつもは、手を振ってお見送りをしてくれる社長さんが


今回は、車のルームミラーに写らなくなるまで
腰から頭を下げて、お見送りをして下さった姿に



助け合いの心の大切さを、身に感じることができました。





絵本を通じて
また、ケータイを通じても

子どもたちに『助け合いの心』が育まれることを願ってやみません。












 

 
 
 
 
 

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